まめ知識

■ 柔道関連のまめ知識をご紹介いたします。

柔道の歴史

古くは、12世紀以降の武家社会の中で、武芸十八般と言われる武士の鍛錬法の一つとして柔術が発展していた。江戸時代までには、百を越える流派が生まれていたとされる。

1882年に、嘉納治五郎が、固技を中心とする天神真揚流柔術、投げ技を中心とする起倒流柔術の技をベースに、自ら発見した「崩し」の原理を加えて整理体系化し、修身法、練体法、勝負法として今までの武術の修行面に加えて人間教育の手段としての講道館柔道を創設した。

1964年の東京オリンピックで、正式種目となる。女子種目も、1988年のソウルオリンピックで公開競技、1992年のバルセロナオリンピックでは正式種目に採用された。

現在は、世界中に普及し、世界柔道連盟の加盟国・地域も184カ国ある。日本以外では、欧州で人気が高く、特にフランスの競技人口は、日本の競技人口を大きく上回っている。


技術体系

講道館柔道の技は「投げ」「固め」「当身(あてみ)」の3種類に分類されるが、嘉納自身、当身技は競技中で行うには危険として乱取り・試合では「投げ」「固め」のみとした。このゆえにスポーツとしての柔道は安全性を獲得し、広く普及していくこととなった。

当身技については、現在では昇級・昇段審査においても行われることが稀であるため、柔道修行者でもその存在を知らないことが多く、また指導できる師範も少ないのが現実である。

 

段級位制

段級位は、数字の大きい級位から始まり、上達につれて数字の小さな級位となり、初段の上はまた数字の大きな段位になってゆく。

こういった段級位制は現在さまざまな武道や、あるいはその他書道などにおいても広くおこなわれているが、講道館柔道のそれをベースにしているといわれる。

初段が黒帯というのは広く知られており、クロオビは英語圏でも通用する単語となっている。(もともと道着の帯は洗濯しないのが基本であり、稽古の年月を重ねるうちに黒くなっていくことから、黒帯が強さの象徴となったのであり、茶帯が白から黒に至る中途に設定されているのはこの残存形式であるとも言う)

成年部の場合の帯と段級位の関係は以下のようになっている。(四級以下については、道場によって違いもある)

  • 四級以下  :白帯
  • 三級から一級:茶帯
  • 初段から五段:黒帯
  • 六段から八段:紅白交じりの帯
  • 九段から十段:紅(赤)帯

※六段以上は黒帯でも構わない。
※女子部は1/5幅の白線入りが基本。ただし国際規定では決まっていない。



流派

柔道には、空手と違い流派というものが基本的に存在せず、講道館柔道のみの一武道一流派となっている。

あえて数えるならば、旧制高校で工夫を加えられた、寝技に特化した高専柔道が唯一の分派と言えるであろう。これは近代柔道史の中で異彩を放っており、本流に与えた影響も無視できない。


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